自我を想起させる象

文明の世界
文明の世界とは、文明を示す文により想起される自我である。 文明とは、仁に応じ文に纏められた意である。 仁とは、喪失を嘆くあらゆる人としての存在を省みる情である。 故に、文明の世界は、あらゆる人と関わりを持つ物事を解明することにより、これに法...

文化の世界
文化の世界とは、文化を示す像、歌、話、文により想起される自我である。 文化とは、義に応じ、像、歌、話、文に纏められた意である。 義とは、自己の相似する人を省みる情である。 自己とは、自明な現象である。 自明な現象は、故郷に応じ現れる。 故に...

法の世界
法の世界とは、法を示す像、話、文により想起される自我である。 法とは、礼に応じ、像、話、文に纏められた意である。 礼とは、理に応じ意を制し、故郷を共にする人との綻びを結び直すことを求める情である。 理とは、知に於ける象の働きである。 知とは...

文の世界
文の世界とは、文により想起される自我である。 文とは、理と意に応じ、配列された字である。 字とは、自我を任意に想起させる像である。 像とは、自己の様に、自我を想起させる実在である。 像は、理と意に応じ、二つ据えられることにより意が示される。...

話の世界
話の世界とは、話により想起される自我である。 話とは、自我を任意に想起させる言語である。 言語とは、自明な人と共有される、想起を指示する声である。 話は、理と意に応じ言語により自我を表す。 自我は自明である。 故に、話は情を伴わぬ。 表象の...

歌の世界
歌の世界とは、歌により想起される心象である。 歌は、楽と言語に分けられる。 楽とは、情を指示する音である。 情とは、不明を示唆する表象の働きである。 情は、不明を示唆し、五感を閉ざし、心象の想起を促し、対応を図る。 楽は、その情を伴う声によ...

號の世界
號の世界とは、號により想起される心象である。 號は、それ自体表現ではない。 號は、その激情を伴う声により五感を閉ざす。 これに対し、心象が自発的に想起され、現象の不在は補われる。 但し、故郷は現前していない。 故に、號の世界に応ずる人の在り...

大偽
故郷と世界が対峙する関係は、大偽と呼ばれる。 大偽は、災と革に分けられる。 災とは、故郷の喪失である。 革とは、世界の革新である。 革は、剏と𠬝に分けられる。 剏とは、世界の創造である。 𠬝とは、他者に対する、あるいは他者からの支配である。

大道
故郷と世界が相似する関係は、大道と呼ばれる。

世界
世界とは、自我を想起させる象である。